マロリンの日記

中年男性会社員の日常や思うこと、人生に役立つ事など発信したいと思います!

読書感想〜集団左遷(江波戸哲夫)

 

【あらすじ】

・不景気のためリストラ候補者50人が集められて設立された三有不動産首都圏特販部。その本部長を命じられた篠田の生前の日記を元に、売り捌けるはずのない物件と到底不可能な販売目標を押し付けられ、副社長の横山から理不尽な妨害を受け、内部にスパイが潜んでいる状況ながらも生き残るために奮闘する物語。

【感想】

・途中まではまるで池井戸ワールドを彷彿させる、家族や恋人との様々な問題悩みを抱えながらも、企業の権力者と息詰まる争いを展開する会社員の物語であったが、終わりは大逆転劇ところか敵も味方もほとんど全員が不幸になるという、なんともすっきりしない終わり方。横山が失脚した理由が、社長が自分の後継者気取りの横山を潰しにかかったためという、これまでの物語から外れた外部要因であることも釈然としない。