【あらすじ】
・3年前の夏。大学生ゼミ仲間5人が別荘へ遊びに行くも、広沢が大雨の中遅れて合流した仲間を車で迎えに行ったところ、崖下に転落して命を落とした。酒を飲ませて送り出したことは4人の中での秘密としていたが、ある日4人の元に「人殺し」と書かれた告発文が届く。恋人との間に亀裂が生じた深瀬は、犯人探しのため亡き友人の広沢がどんな人生を送ってきたか遡っていく。
【感想】
・2章で描かれた3年前の話は絶対何か悪いことが起こる予兆がピンピンしていて読んででハラハラした。告発文が届いて以降は1人を除いて何もアクシデントは起きず、広沢の両親や高校時代の地元の友人へ話を聞きにいくというシリアスとは程遠いストーリー。
・告発文の犯人探しも解決して、恋人との仲も修復しハッピーエンドをこのまま迎えるかと油断していた最終章。広沢が蕎麦アレルギー持ちであることを知らず、車で出かける前に蕎麦の蜂蜜入りコーヒーを差し出した自分が真犯人であったことに気付く深瀬。続きが知りたい。
